Linuxでプリンターは動くのか?──意外と見落とされがちな移行ポイント
Windows 10のEOS(サポート終了)が近づく中、Linuxへの移行を検討する企業にとって、 プリンターの対応状況は意外と見落とされがちですが、重要なポイントです。 近年は、主要メーカーの多くがLinux向けのドライバーやサポートを提供しており、 以前に比べると状況は大きく改善しています。
1. Linux対応の現状と主なメーカー
主要なプリンターメーカーでLinux向けのドライバー提供や情報公開を行っているのは、以下の企業です。
- HP(ヒューレット・パッカード):Linux対応が最も充実しており、HPLIPなど独自ツールも提供。設定が容易。
- エプソン(Epson):公式サイトからLinux用ドライバーを配布。多くのモデルが対応。
- ブラザー(Brother):多くの機種でLinux用ドライバーを提供。設定例も豊富で安定動作が報告されている。
- キヤノン(Canon):一部機種でLinuxドライバーを提供。モデルによって対応に差があるため、事前確認が必要。
これらのメーカー製プリンターであれば、多くの場合、メーカー公式ドライバーを導入するか、 CUPS(Common Unix Printing System)を通じてスムーズに利用できる可能性が高いです。
2. 企業が検討すべきポイント
| 検討項目 | 概要 |
|---|---|
| 既存資産の確認 | 現在利用中のプリンターのLinux対応ドライバー提供有無を、メーカー公式サイトで確認。 |
| 複合機機能の確認 | スキャンやFAXなどの機能がLinuxで利用できるかを事前に検証。印刷のみ対応の機種もある。 |
| CUPSによる代替 | 専用ドライバーがない場合でも、CUPSの標準ドライバーで印刷できる場合がある。 |
| セキュリティ・管理 | 大規模環境では集中管理や認証印刷の仕組みをLinuxでも再現可能か検討。 |
| 新規導入時の選定 | 新しく購入する場合は「Linux対応」を明記したモデルを選ぶのが安全。 |
業務利用では、印刷の安定性や管理性が特に重要になります。 事前に公式サポートページを確認しておけば、Linuxでも印刷・スキャンは十分に実用的なレベルにあります。


