オープンソース3D制作ソフト Blender がついに 5.0 安定版として正式リリースされた。
今年公開されたβ版段階では大幅アップデートの内容が話題になっていたが、今回の正式版では、それらの新機能が安定化し、制作現場で即導入可能な状態になったと言える。
Blender 5.0 は、単なるアップデートではなく、映像制作・VFX・ゲーム開発の標準仕様との完全接続を見据えた大型転換点となっている。
主なアップデート内容(要点だけ)
✔ ACES 2.0正式対応(カラー管理強化)
映画・VFX業界標準の色管理システムに対応。HDR制作や映像制作ワークフローとの互換性が大幅に向上。
✔ Cycles / EEVEEのグラフィック品質が進化
計算精度と光学表現が改善され、GPUレンダリングでの速度・品質バランスが向上。
EEVEEはリアルタイム性能を保ちつつ、リニアで滑らかな表現が可能に。
✔ Geometry Nodes強化
プロシージャルモデリングがさらに扱いやすくなり、ノードセットの追加・整理により、制作効率が改善。
✔ UIとアセットワークフローの再整理
大規模制作やチーム規模での利用を前提とした UI 設計へ。
「個人 → 個人+チーム」という方向性が強く打ち出されている。
なぜ Blender 5.0 が重要なのか
Blenderは長らく「無料で触れるハイエンド3Dツール」として存在してきたが、今回の5.0では方向性が明確だ。
“個人クリエイターのツール”から“制作現場に組み込まれるソフト”へ。
OpenUSDへの対応、ACES、HDR、高精度ノードベース制作──
いずれもプロダクション基準の技術だ。
「趣味の3D」ではなく、映像・アニメ制作 pipeline の1ピースになる未来がいよいよ見えてきた。
次のステップ
現在、Blenderは 5.x 系列に入り、年間アップデートロードマップが進行中。
今回の5.0 安定版は、その第一歩となる位置づけだ。


