ラズパイが勝手に記事を投稿し続けていた話 ─ AI Slop時代の“善意の事故”

ラズパイが勝手に記事を投稿し続けていた話 ─ AI Slop時代の“善意の事故” TECH
止めたはずだよな…?

ラズパイが、勝手に記事を投稿し続けていた。
しかも半年ぶりに、何事もなかったかのように。
原因は停電復帰。結論は――自動化は止めないと止まらない。

2日目の投稿を見て異変に気付いた。
普段見ないカテゴリ「ローカル」にだけ表示され、ALLでは非表示。
自分でも開かない場所に、静かに記事が増えていた。

半年前に止めたはずの仕組みだ。
原因はすぐ分かった。正式運用に入れていたため、POST即公開の設定。
つまり、“止めたつもり”で止まっていなかった

ラズパイを見に行くと、緑のLEDが煌々と点灯。
設置場所は生活動線外。普段は視界に入らない。
だから物理的に存在しているのに、存在しないのと同じだった。

元は、OpenWeather APIで遊ぶついでに、
「地元の記録を残す」という(それなりに)崇高な企画。
だがIndexバジェットが気になり、運用は停止していた。

実際に自動投稿されていた記事がこれだ

ラズパイの自動投稿で生成された春日部市・越谷市の天気とニュース記事の画面
停止したはずの自動投稿が復活し、実際に生成されていた記事。完全に定型フォーマットで、人間の介在はない。

それが、停電復帰で突然の再開。
しかも今はAI Slop purgeの時代だ。

このまま放置すれば――
意図せぬ量産コンテンツが、サイト全体の評価を削る。

慌てて記事を非公開化。
ラズパイの電源も物理的に遮断して、ようやく停止。

自動化は便利だが、「止める設計」がないと、意志を持ったように動き続ける。

学び

  • 電源断は停止ではない。復帰すれば再開する
  • 自動投稿は“善意でも”サイトを傷つけうる
  • 続けるなら、noindexや公開範囲の設計を先に決める

ラズパイは何も悪くない。
ただ忠実に、命令を守り続けただけだ。

怖いのは、人間の「止めたつもり」である。