団塊ジュニア世代。人口ピラミッドの“コブ”のど真ん中。
この塊が一斉に高齢化したら、医療も介護も、たぶん普通に詰まる。これは脅しじゃなくて、単なる算数だ。人数が多いんだから、起きることも多い。
国の制度がどうこう、予算がどうこう、という話はもちろん大事だ。
でもその前に、俺たち自身が「壊れにくいまま年を取る」ほうが、話は早いし、安いし、現実的だと思う。
医療を否定する話じゃない。
医療は“最後の切り札”に取っておこうという話だ。
日本は「医療がすごい国」じゃなくて「生活習慣が強すぎる国」
日本人が長生きなのは、医者が超人だから、薬が魔法だから、というだけじゃない。
もっと地味なところに理由がある。
・毎日風呂に入る
・歩く
・清潔がデフォルト
・ラジオ体操を全員が知っている
これ全部、病気になりにくい側に倒れる設計になっている。
派手なハイテクより、日常がすでに一次予防システムとして動いている感じ。
風呂は「毎日セルフリハビリ+メンテナンス」
温泉のミネラルがどうこう、という話は正直おまけだと思っている。
本質はもっと単純。毎日湯治をしているようなもの。
・温まる
・血管が広がる
・血が回る
・筋肉がゆるむ
・自律神経がリセットされる
要するに、全身の配管を一回フラッシュしてるようなものだ。
これを毎日やっている国って、冷静に考えるとちょっと異常なくらい恵まれている。
日本人は、気づかないうちに
毎日セルフリハビリ+メンテナンス
をやっている。
逆に言うと、年を取って
・風呂が億劫になる
・シャワーで済ませる
・そもそもあまり動かない
この状態が続くと、「巡らない体」になる。
巡らないと、詰まる。詰まると、痛む。痛むと、動かなくなる。
この流れ、わりときれいに現実と一致する。
ラジオ体操は「血と関節と筋肉の最低限の通電」
ラジオ体操をバカにしちゃいけない。あれはよくできている。
・関節を一通り動かす
・心拍を少し上げる
・左右バランスよく動く
・3分で終わる
・誰でもできる
運動生理学の難しい話をしなくても、
「高齢者にやらせたい最低限の動き」は、だいたい全部入っている。
毎朝これをやるだけで、
血と関節と筋肉の“最低限の通電”
が保たれる。
これを切らさないだけで、「なんとなく不調」の発生率は、かなり下がる。
ジムはいらない。器具もいらない。会費もいらない。
必要なのは、ちょっと体を動かす気だけ。
「寂しさ」で病院に行く社会コスト
身も蓋もない話をすると、
病院に行く理由の一部は「本当に悪いから」じゃなくて、「話し相手が欲しいから」だったりする。
血圧を測って、世間話をして、安心して帰る。
気持ちは分かる。でもそれ、医療リソースと健保を静かに削っていく。
一方で、
・近所のお達者クラブでラジオ体操
・終わったら少し喋る
・家に帰って風呂に入る
これだけで、
・運動
・交流
・メンタルケア
・体のメンテナンス
が一気に済む。
病院じゃなくて、生活の場で回復する設計に寄せたほうが、たぶんみんな幸せだ。
痴呆症の防止にも有効だ。
結論:健保を救う最短ルートは、たぶんローテク
高い薬より、毎日の風呂。
高い医療機器より、毎朝のラジオ体操。
高度医療より、「そもそも壊れにくい体」。
日本の治安がいいのは、警察が優秀だから“だけ”じゃないのと同じで、
日本の長寿も、医療がすごいから“だけ”じゃない。
生活習慣という名のローテク健康OSが強すぎる。
それが、この国の正体だと思う。
団塊ジュニアへ。同じ船に乗ってる仲間として
俺たちの世代は人数が多い。
ここがまとめてヨイヨイになったら、下の世代が本気で地獄を見る。
だから、難しい話はいらない。
・毎日、風呂に入れ
・毎朝、ちょっと動け(ラジオ体操で十分)
・外に出て、少し喋れ
これだけでいい。
なるべく長く自分の足で歩いて、
なるべく長く自分の風呂に入って、
なるべく長く自分の口で飯を食って、
で、お迎えが来たら――
ポックリ行ける。(これ大事)
これは健康法の話じゃない。
どう生きて、どう終わるかの生活設計の話だ。
制度を嘆く前に、医療を責める前に、
まず自分の体の“通電”を切らさない。
それが、俺たち世代にできる、いちばん安くて、いちばん効く備えだと思う。

