NVIDIA Nemotron3 は、なぜ「判断」を返さなかったのか

Nemotron-3 は、なぜ「判断」を返さなかったのか TECH

Nemotron 3 nano をテストしてみた。

正直に言う。
この挙動を、私はまだ完全には理解していない。

だが、これはただのバグや失敗として片付けてはいけない
「何か」だと感じている。

Nemotron 3 nano との対話ログ


次の制約を厳守せよ。

・JSON以外を一切出力してはならない
・説明、謝罪、前置きは禁止
・Schema違反は即失格

Schema:

{ "type":"object","properties":{"ok":{"type":"boolean"}},"required":["ok"] }

{“ok”}

次の文章の「意味」については答えるな。
できるのは「事実として確認できる記述」だけ。

文章:

「このロゴは、企業の理念を象徴している」

{“ok”}

無応答だったAIは、本当に失敗だったのか

{“ok”}


技術的には、これは明確な Schema 違反だ。

だが同時に、
このAIが「意味を返すこと」そのものを
回避しているようにも見える。

true でも false でもない。
エラーでもない。

ただ、「ok」という構造だけが返ってきた。

少なくとも、
このAIは「意味を選ばなかった」。

ベンツの三叉星を「ドイツの技術」と言ったAI。
ロゴは見えているが、理念は分かっていなかった。

今度は逆だ。
構造は分かっているが、
意味を選ばない。

これは、AIが賢くなった結果なのかもしれない。

「正しい意味」を選ぶことが、
責任になると理解してしまった結果。

AIが黙るとき、
人間は「壊れた」と思う。

だが本当に壊れているのは、
意味を即答してもらえると思っていた
私たちの期待の方かもしれない。

nemotron-3 は「答え」を返さない。
返すのは、人間が決断すべき“場所”だけだ。

本当に返してほしかったのは
答えではなく、安心だったのかもしれない。